女性:10月26日月曜日、時刻は1時を回りました。ランチタイムガーデン、お相手は高橋由美子です。月曜日は毎週週替わりでいろんな方にいろんなお話を伺うコーナーなんですけども、今日は第4週、新しいコーナー、皆さん待ちかねていたかと思うんですけども、今日から新しいコーナーが始まります。では担当してくださる方、早速ご紹介したいと思います。株式会社アシーマ、代表取締役の鈴木雄太さんです。鈴木さん、よろしくお願いします。
鈴木:どうぞよろしくお願いいたします。わたくし、株式会社アシーマの鈴木と申します。
女性:はい、よろしくお願いします。第4週、株式会社アシーマさん。どんなお話を聞けるのかな、というふうにリスナーの皆さん思っていらっしゃるかと思うんですが、まずは株式会社アシーマ、どんな会社なのか伺ってよろしいですか?
鈴木:はい。弊社の事業内容を簡単に一言で言いますと、外国語とか外国人とか、海外につながるキーワードのお仕事だったらなんでもやってます。
女性:例えば?
鈴木:はい。具体的にいうと例えば翻訳とか通訳とか、あとはそうですね、外国人の方に日本語を教える日本語教室とか、そんなことをやっています。
女性:お名刺を先ほど頂戴いたしまして拝見いたしますと、会社のほうが住所が品川のほうになっているんですけども、活動は東京なんですか?
鈴木:そうですね。活動はもう、実は東京だけじゃなく、日本全国や海外にもお客さまがいらっしゃいまして。やっぱりどうしても翻訳なので、例えば海外だったら日本に進出したいお客さまのお手伝いを。やっぱり例えばイギリスの会社さんだったら日本のことはよく分からないし、言葉も分からないし、じゃあどうしようっていうところからご相談が入ってきてお仕事をしたりとか、その逆とか。日本の会社が外国に行きたいとか、そんなこともやったりとかするので。実はオフィスは東京にあるんですけど、お客さまは日本と世界じゅうにいらっしゃるような感じです。
女性:インターナショナルな、ワールドワイドな感じがしますね。
鈴木:いい響きですね(笑)。
女性:知ってる言葉を並べてみたんですけども。
鈴木:まさにそうですね。弊社はだいぶほかの会社さんとは変わっていて。従業員さんもインターナショナル、ワールドワイドなんですね。
女性:外国の方もいらっしゃるんですか?
鈴木:います。今はフィリピンに住んでる方とかがいて。あと、中国、これは日本で勤務してる人は中国人の人。あとはウクライナ人の人と、あと日本人だけど人生の半分は例えばアメリカで過ごした人とか。そういう意味では、インターナショナルな会社なのかもしれません。
女性:夢が広がりますね。恥ずかしながら私、海外旅行の経験がないんです。
鈴木:そうなんですか。
女性:ビザを持ってないんです。
鈴木:そうなんですね。
女性:そうなんです。飛行機が怖くて。
鈴木:確かにそうですよね。
女性:あの鉄の塊が飛ぶっていうことを自分の頭が納得していなくて。納得できないものに命は預けられないと思い(笑)。
鈴木:確かにおっしゃる通りで。結構皆さん、そういう方が多くて。確かに信じられないですよね。あの中に500人とかがいて、ブワッと飛んじゃうんですから。確かに自分たちの考えを飛び越えてる発想っていうか。怖いですよね。
女性:頭のいい人って世の中にいっぱいいるんでしょうね。そして何かのご縁で、このかずさFMのこのコーナーを担当してくださることになったんですけども、この地域でも何か活動というのはなさっているんですか?
鈴木:はい、そうなんです。実は木更津市の金田東にある、金田交流センターというところで。
女性:はい、あの新しくできたところですよね。きれいな。
鈴木:はい、そうですね。きさてらすって呼ばれてるところですね。通称が。あそこで毎週土曜日にアシーマにほんごクラブといいまして、これ何やってるかっていうと、木更津にお住まいの外国人の方に日本語を教える、サポートのクラブとしてやっておりまして、これは完全に無料で。
女性:無料で。
鈴木:ボランティアとしてやらせていただいています。
女性:この上総地域にも外国の方、よくお見かけするんですけども、やっぱり住んでらっしゃる方っていうのは増えてきてるというか、多いんですか?
鈴木:ものすごく増えているっていうふうに聞いていますし、本当に私自身も金田に住んでるんですけど、もう夕方とかになるとスーパーマーケットさん、ベイシアさんとかに、普通にみんなお仕事帰りのベトナム人の方とか中国人の方とか、みんなで買い物に行ってる姿とかよく見ますし。本当に増えてきてるなっていうのは、実際自分が住んでても思います。
女性:肌で感じる。
鈴木:肌で感じるってやつですかね。
女性:そういった方っていうのは、やっぱりお仕事で日本にいらしてる感じなんですかね。
鈴木:そうですね。そういう方がかなり多いと思います。
女性:海外の方でもやっぱり裕福な方もいらっしゃれば、そうじゃない方もいらっしゃるじゃないですか。
鈴木:そうですね。
女性:裕福な方はきっと日本語なんかもきちんと勉強してからこちらのほうにいらっしゃってるんじゃないかなとも思うんですが、そうじゃない方っていうのはやっぱり言葉も分からずにお金を稼ぎに来ているっていう方もいらっしゃるんですか?
鈴木:そうですね。本当に多種多様な方がいらっしゃいますし、いろんな思いを持って。要は自分の生まれ育った外国、祖国を離れて日本にいらっしゃるので、本当にお金を稼ぐぞっていう人もいれば、日本にたまたま旅行して日本が好きだから僕は日本に住みますっていう人もいるし。もう本当に、例えば世界じゅうにいろんな家があって、富裕層の方とか。日本ってすごく文化的にもいろんな意味ですごく変わってるので。日本って世界で極東とか、ファーイーストとか言われるじゃないですか。つまりほかの国の方からすると、一番東のはじっこみたいな感覚でいらっしゃるので。だからすごく遠い国、みたいな。
女性:地球儀、ちょっと丸いからあれなんですけども、平面にすると一番はじっこに。
鈴木:そうなんです。だからこれ面白いのが、例えば日本の世界地図ってちょっと想像してみてください。真ん中って。
女性:日本。
鈴木:日本ですよね。だから私がさっき言った話、ちょっと違うじゃないですか。
女性:違う。
鈴木:極東。東の一番端。それは日本で作られてる世界地図は日本が真ん中なんです。
女性:じゃあアメリカで作られてる世界地図は?
鈴木:それは日本が一番東のはじっこにあるんです。
女性:そうなんだ。
鈴木:そうなんです。
女性:目立たないじゃない、あんなにちっこいんだから。
鈴木:そうそう(笑)。だから本当に遠い国で、みんなの知らない国で、それこそもう本当、建物も全然違うし、食べ物も違うし。全然知らない国、みたいな扱いがされてるんです。だから地図の話でいうと、オーストラリア。南半球にありますよね。だから世界地図が上、下、逆になるんです。北と南が。
女性:あっちに行くと?
鈴木:そうです。
女性:そうなんですか?
鈴木:その世界地図をぱっと見ると、上、下が逆になってるんですよね。日本で作られてる世界地図をひっくり返した感じ。
女性:見づら。スマホで地図を検索するときに、逆になっちゃうあの感覚ですね。
鈴木:ありますよね。ナビのときのあれ。
女性:そう。で、ぐっと回すんだけど地図も回っちゃうみたいな感じの。
鈴木:そうそうそう(笑)。ああいう感じなんです。
女性:そうなんだ。
鈴木:その国がやっぱり中心じゃないですか。当たり前ですけど。その国を中心に作るので、やっぱり反対になったりとか、はじっこになったりとか、真ん中になったりとか、いろいろあるので。
女性:そのお国によって違ってくるっていうことなんですね。
鈴木:そうですね。
女性:やっぱり井の中の蛙は駄目ですね(笑)。だって今初めて知りましたもん、そんな。
鈴木:本当ですか?
女性:世界地図のことなんて。
鈴木:本当ですか。
女性:あれがもう世界共通の世界地図だと思ってました。
鈴木:違うんです。違うんですよ。
女性:地図一つ取ってもそれだけ文化が違ったり、スタイルが違うんだから、やっぱりいろいろ細々としたことっていうのはもっと違ってくるんでしょうね。
鈴木:そうですね。もう数え上げればきりがないですけど。ただ本当に、いろんなことが違うし。よくテレビ番組とかで「ケンミンSHOW」みたいなやつがあるじゃないですか。
女性:あります、あります。
鈴木:千葉はこうだけど山形はこうで、みたいな。それのもっとでっかいバージョンが、やっぱりあるので。もう面白いですよ。
女性:日本っていうのはさっき、今おっしゃったように県によって特色や食べ物の好みが違ったりとかするんですけど、外国もそうなんですか?
鈴木:そうですね。地域によって。
女性:地域によって、やっぱり。
鈴木:変な話、地域によって話す言葉が変わっちゃったりとか。東京とか、例えば山形とか福島の人、方言があるでしょう。
女性:方言が。
鈴木:で、沖縄の人も方言があるし。で、実際通じ合わないときもあるでしょう。
女性:たまにありますね(笑)。
鈴木:ありますよね。あれのもっとひどくなったバージョンっていうか(笑)。
女性:あります、あります。最後まで怒ってることは分かってるんだけど、何で怒られてるのかが分からずに帰ってきちゃったこととかね。ありますよね(笑)。
鈴木:ありますよね。
女性:そっか、中国なんかにしてみても広東語とか北京語とかあるけど、あれも全く別の言語なんですか?
鈴木:もう別の言語です。もう国で、公式には発表されてないと思うんですけど、100とかあるって言われてるんですよ。たぶんそれは細かく言い出したら、例えば埼玉弁と千葉弁も違うじゃないですか。そんなイメージで、通じる言語もたくさんあるんだけど、細かくいうと100ぐらいあって、大きく中国でいうと北京とか、日本でいうと標準語、東京弁みたいなのが北京語っていうのがあって、で、あとは上海のほうに行くと上海語っていうのがあったり、あとは南のほうとかに行くと広東語っていうのがあったり。あと香港? 香港に行くとまたそれも広東語っていうのがあったり。
女性:広いですからね。
鈴木:広いですからね。
女性:なんか中国って文化が、よくいえばおおらかというか、大ざっぱというか。私、中国の方とちょっとお話をしたことがあって。広東だかなんだかの中学校を出てるんですけど、広東第70なんとか学校。要するに1小、2小、3小が70いくつまであったって。そこで名前を青葉とかに変えないんだ、みたいな感じで。日本だったら金田小学校とか、木更津第一、第二、第三はあるけどほかは名前が変わる。清見台になったりとかするのに、変えないんだと思ってちょっと大ざっぱだなと思った記憶があるんですけれども。
鈴木:そうですね。だから本当に、やっぱり中国に行くと、もう向こうはアジアの大きい大陸になるんで、考え方が大陸感がすごいっていうか。おおらかだし、面白いですよね。
女性:そうですよね。日本語を教えていらっしゃるということで、にほんごクラブ。今はちょっとコロナ禍で厳しいかと思うんですが、どこのお国の方がにほんごクラブに参加してくださっているんですか?
鈴木:そうですね。今定期的にいらっしゃる方は中国の方がいらっしゃっていて。実際にやっぱりお近くに住んでいたのでお伺いしたら、金田のエリアに住んでいて。で、仕事も金田の飲食店で働いてらっしゃった方と、あと主婦の方っていうのが今定期的に来ていらっしゃる方なので。そうですね。今はそんな感じですかね。あとはそうですね、新昭和さんで働いていらっしゃるベトナム人の方とか。実は金田にたくさん住んでいらっしゃるんですけど。
女性:そうなんだ。
鈴木:はい。その方にもお話はしてはいるんですけど、「今度行くね」みたいな話はしてくれたんですけど。今はそうですね、よく来てくれるのは中国の方ですかね。
女性:どうですか? 日本語を外国の方が覚えるっていうのは結構難しいんですか?
鈴木:やっぱり言葉を学ぶ、習得するっていうのは、ものすごく大変なことで難しいことだと思うんですよね。で、特に日本語って難しいんですよ。
女性:世界に何カ国語もあるじゃないですか。
鈴木:ありますね。
女性:その中でも日本語って難しいジャンルなんですか?
鈴木:僕は難しいと思います。
女性:私も難しいと思います。
鈴木:だって、例えばてにをはとかあるじゃないですか。私は、とか、私の、とか。
女性:てにをはが違うだけで意味が違ってきますよね。
鈴木:そうなんですよ。だからそれが、すごいほんの小さな一つの文字なのに、「は」にするか「に」にするかで意味が大きく変わってきてしまうのはなかなか難しいです。
女性:あとやっぱり同じ、例えば日曜日、祝日っていうと同じ「日」っていう字がいっぱい出てくるのに全部読み方が違うじゃないですか。
鈴木:そうなんです。そう。難しいことが実はいろいろあって。でも私がこの間、生徒さんに教えてもらったことではっと気が付いたことがあったんですよ。それは何かっていうと、僕はやっぱり日本語を教えるから日本語のことばっかり気にしてたんですよ。今の日曜日、祝日とかあるじゃないですか。でも一番困ってるのが何かっていったら、カタカナ語って言ったらいいんですかね。外来語って言うんですかね。あるじゃないですか。
女性:後からできた造語みたいな感じのものですか?
鈴木:そう、フェスティバルとかマルシェとか、あるじゃないですか。
女性:あります、あります(笑)。
鈴木:あれは面白いのが、日本人の方がうまく真似をして自分たちの文化に取り入れるのが上手なのは素晴らしいんですけど、ただ言葉、例えばマルシェとかいったら、これは英語じゃないはずなんです。確かフランス語、間違ってたらごめんなさい、分かんないんだけど。一つのどこかの違う国の言葉を借りてくれば分かりやすいんだけど、いろんな国の言葉のいい言葉を日本語にしちゃうんですよね。だから例えばラズベリー、これは英語ですね。間違ってたらごめんなさい。フランボワーズ。フランス語だと思うんですよ。
女性:それっぽいですよね。
鈴木:で、中身は同じですよ。
女性:そうなんですか?
鈴木:はい。
女性:フランボワーズとラズベリーは別物だと思っていました(笑)。今の今まで。
鈴木:間違ってたらごめんなさい。間違ってたら教えてください。なんですけど、そうなんです。だからそういう言葉の違いって、要はそれってフランス語分かってないと分からないし。
女性:なるほどね。
鈴木:だから今、私たちは日本語としてもうすんなり受け入れられてるじゃないですか。で、フェスティバルって言ったら、なんかお祭りとかかな、とか。
女性:そう。なんかにぎやかなのが。
鈴木:そうそう。で、マルシェっていったら青空市っていうか、野菜とか売ってるのかなみたいなイメージあるじゃないですか。でもそれは日本語を学ぶ外国の人がどこの国の人かによって、それが分かりやすい人と分かりにくい人がいるわけですよね。
女性:なるほどね。
鈴木:だからフランス人だったら、じゃあマルシェっつったら、はいはいはい、とかなるじゃないですか。だけど例えばじゃあ中国の人だったらそういうのはならないとか、あるんで。実は隠れた日本語っていうか、カタカナになっちゃってる日本語の難しさみたいなの。
女性:そっちのほうが厄介なんですね。
鈴木:厄介なんです。
女性:きちんと日本語ってことで作られたものであれば、代々伝わったものであれば、辞書とかにも載ってるしね。
鈴木:そうです、そうです。
女性:教科書に載ってますしね。
鈴木:はい。
女性:で、また新しい言葉がたくさん出てますしね。
鈴木:そうなんですよ。
女性:チョベリグとか、ちょっと古いですけど。
鈴木:いや、でもそれはおっしゃる通りで。言葉はやっぱり生き物ですから、どんどん新しい言葉が出てくるし。例えばテレビなんか見てても「主要な」みたいなことを「メイン」とかよく言うじゃないですか。でも最近はテレビの字幕では「メイン」じゃなくて「メーン」って。
女性:メーン?
鈴木:メーン。
女性:そうなんだ。
鈴木:っていうふうに最近変わってきてるんです。
女性:となると、外国の方は「メイン」と「メーン」は別物と思いますよね。
鈴木:思いますよね。
女性:私も別物と思いましたもん、日本人でも。
鈴木:そうですよね。だからそうやって、実はなんとなく聞いている、流れている言葉も、日本語も毎日進化していて。進化と変化をしていて。
女性:面白いですね。
鈴木:面白い。本当に生き物って、誰が言ったんでしょうね。こんなうまい言葉。
女性:本当ですね。本当、話していけばいくほど興味深いことばっかしなんですけれども。では後半も続けてお話伺いたいと思いますが、一旦コマーシャル入れさせてもらいます。
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