一部のハイブリッド(出勤と在宅の両方を行う働き方)社員が知らずに行っているかもしれない、新しいオフィストレンドが広まっています。
その名も「コーヒーバッジング」。
皆さんは、ご存じですか?
4年前の今頃、私たちはグローバルパンデミックの最中におり、誰もが自宅に閉じ込められていました。
今では信じられませんが、日本以外の場所では、いつ外に出ることができるかどうかも分からない状況でした。
徐々に、私たちは再び外の世界に気兼ねなく出られるようになりましたが、マスクをしたり手指消毒をこまめに行ったりと、それまでにはなかった新たなルーティンが日常に加わりました。
それは、仕事のやり方についても同様です。
多くの企業ではオフィスでのフルタイム勤務に戻っていますが、一部の企業は完全なリモートプロセスを導入する方が安価で効率的である考え、従業員に好きな場所から働く自由を与えるようになりました。
そして、もう一つの選択肢があります。
それは「ハイブリッド勤務」と呼ばれる勤務形態で、これを従業員にとって最良の選択肢と考えている企業も少なくありません。
ハイブリッド勤務とは、テレワーク・オフィスワークを選択する勤務するスタイルです。 たとえば、週5日勤務のうち3日は自宅で仕事をし、残りの2日はオフィスに出勤するといったことです。
そして、2023年の調査によると、多くの「ハイブリッド社員」が実際に「コーヒーバッジング」を行っていることが判明しました。
では、「コーヒーバッジング」とは一体何でしょうか?
実は、多くのワーカーが「コーヒーバッジング」を行っており、これを読んでいるあなたも気が付かないうちにそれを行っている可能性があるのです。
「コーヒーバッジング」とは?
まず、コーヒーバッジングとは、Coffee Badgingと書きます。
直訳すると「コーヒー印」とか「コーヒー記章」といった感じです。
このなんとも不思議なネーミングのこの「オフィス犯罪」は、出勤時に起こる事象です。
どういうことかというと、毎週多くの従業員が、上司の対面での要件を満たすためにオフィスビルに入館し、コーヒーを飲んだり、短い会議に参加したりするためにカードをスワイプしますが、その後すぐに家に帰るのです。
誰が行っているのか?
2023年に行われたビデオ会議会社Owl Labsによる2,000人のアメリカ人労働者の調査によると、「オフィスに顔を出してすぐに帰る」という「コーヒーバッジング」を58%のハイブリッド従業員が行っていると答え、さらに8%が試してみたいと述べました。
なぜ「コーヒーバッジング」が危険なのか?
一見すると、対面での要件を満たしてから退社するのは合理的に思えるかもしれません。
しかし、ジャーナリストのH.シェルマンがハフィントンポストで取材したある人事担当者によると、「コーヒーバッジング」は昇進の機会を失う可能性があるそうなのです。
このジャーナリストの報告によると、「以前から、彼らはオフィスで最も長い時間を過ごした人々を昇進させたいと考えており、キーカードのスワイプデータを確認するように言われている」そうなのです。
「そして、パンデミックが発生し、解雇を検討する際に、誰が『最も生産性が低い』社員なのかを理解するために、このデータを再び使用することを検討したのです。そして、バッジデータログを見ていました。」
彼女はこのように続けます。
「現在は、デジタル技術によってすべての行動が記録されており、それらの記録は、あなたの上司によって確認される可能性があります。」
個人的には、こんなところで勤務態度をチェックされているというのは、盲点でした。しかし、期待されている仕事をしっかりと行い、成果を出していれば、オフィスにいる時間の長さはあまり関係ないように思えるのですが…。
と、同時に、デジタル社会の闇が見え隠れしていると思いました(笑)。
皆さんは、このコーヒーバッジングについてどう思われますか?
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